公開お悩み相談「彼は私を馬鹿にしてる?愛されているとは思えません」

こちらの公開お悩み相談は、以前ブログに掲載しておりましたが、ブログ移転に伴い、データーが破損し多くの記事が削除されてしまいました。そのため、今後少しずつ、以前掲載されていた記事をアップしていきたいと思いますのでご了承願います。

公開お悩み相談・オレンジさまのご投稿

山本先生、ブログのお悩み相談で、自分と似たお悩みを読み、他人事には感じられませんでした。先生の回答を読み、ぜひ先生に相談したいと思いました。無料で申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。

彼とは不倫関係です。けれど、お互い家庭内別居のようになっていて、彼さえその気になってくれたら私は離婚する覚悟もあります。
ただ、彼は地位のある人で奥さんとの関係が形だけでも、世間体なども考えるようです。お嬢さんも嫁いでいるので、離婚は不可能ではないと思います。
それなのに、彼は私とのことを中途半端にしたまま、気ままに呼び出すばかりです。
遠距離なので、新幹線で会いに行かなければならず、旅費だけでもばかにはなりません。交際がスタートしたころは、彼がいつも旅費を負担してくれていたのですが、このごろでは、知らんぷりを決め込むことがあり、どういうつもりなのかと思ってしまいます。

私が専業主婦で旅費を捻出できないことを知らないはずがありません。彼が私とそろそろ別れたいと考えているのでしょうか。
それに去年の誕生日に彼がプレゼントをくれたのですが、箱をほうり投げてよこしたのです。なんだか馬鹿にされたように感じてあまり喜べませんでした。
他にも、私のことをことごとく認めず、否定ばかりするのです。
ひょっとして私から去るようにしむけているのでしょうか。
けれど、相変わらず彼が呼び出してくるので、彼の真意がわからないのです。
彼の気持ちを教えてください。
お願いします。
オレンジ

公開お悩み相談・オレンジさまのご投稿「彼は私を馬鹿にしてる?愛されているとは思えません」への回答です。

オレンジさま、このたびは公開お悩み相談へのご応募、誠にありがとうございました。

彼に馬鹿にされているのでは?と疑ってしまうのですね。彼に対する複雑な胸中お察しいたします。また、彼の不可解な行動から不安に陥ってしまうオレンジさまの迷いが晴れ、気持ちの整理がつきますよう、少しでもお役に立てれば幸いです。
占いましたので、参考になさってくださいね。

彼の気持ちをリーディングしましたところ、オレンジさまが疑うようなお気持ちではないように感じられましたのでご安心願います。ただ、彼とはかなりの年齢差があるようですので、ジェネレーションギャップから生じる誤解やすれ違いがあるのかもしれませんね。

彼はオレンジさまと一緒になることで、迷惑をかけてしまう不安がありそうです。年齢から考えた場合、彼が健康に精力的に働けるのはそれほど長くない、と危惧されているようです。おそらく介護問題なども含めて負担になることを避けたいとお考えなのでしょう。また、離婚についても、同年代の奥様の今後の生活のこと。そしてお嬢様の気持ちなど、単純にいかないように考えていらっしゃるようです。

もしろん、オレンジさまの身を案じ責任を感じるからこそ、中途半端な決断は避けたいのでしょう。円満に最善の方法で決着をつけたいと慎重に考えていらっしゃるようです。その結果今は身動きが取れず現状維持を貫いているようですが、考え悩んでいるように感じます。

プレゼントの件ですが、先ほども触れました通り、ジェネレーションギャップのようです。照れてしまうのでしょう。面と向かっておごそかにプレゼントを渡すなんてことができなかったのではないでしょうか。人間の心理として、否定されることは居心地の悪いことですね。けれど、褒め殺しなんて言葉があるように、褒めちぎられたり、敬われたりすることもまた、意外と居心地が悪いものではないでしょうか。

たとえば、クラスメートの前で自分だけが先生に褒められたり、主婦仲間に自分だけが褒められたりしたら、戸惑いを感じて手放しでは喜べないような感覚を誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。

特に日本の文化では身内の者を低く下げて謙遜する意識がありますから、ふつつかな娘、できの悪い息子などと人様に挨拶する傾向がありますね。恋人に対しても褒めるよりは貶す、ケチをつける、わがままに言いたいことを言う、という男性は少なくないようです。恋愛相談では珍しい話ではなく、むしろ男性は、恋人に傲慢に、好き勝手に、やりたいように、だらしなく、人には見せない裏の顔をさらけ出す所があるようなのです。

それには男性なりの理由があるようです。自分の悪いところも含めて受け入れてくれる女性であると信じ、自分の味方であり、自分に惚れ切っているオンナだからこそ、安心して心を開いて甘えられるのだ、と。つまり、互いの信頼関係があるからこそ、身内のように遠慮なく付き合っている、と考えるようなのです。

男性が女性の顔色を窺い、遠慮しながら相手の出方を見たり、褒めたり、尊重する態度に出る場合は、交際が成立する前の行動パターンと言えるかもしれません。つまり、自分のオンナという認識がないからこそ、他人行儀に礼儀をもって敬うような態度に出るようなのです。

そのことを踏まえますと、彼はオレンジさまに安心しきっているのでしょうね。そして、いつもにこやかに穏やかに接してくれるオレンジさまの愛に居心地の良い思いをされていて、まるで殿様のような気分になってしまい、つい、自覚のないままに命令口調になったり、傲慢な振る舞いをしているだけなのだと思われます。

男性には人の上に立ちたがる心理があり、女性には人に従い立てる心理があるかもしれません。だからこそ、男性と女性は惹かれあい、互いの存在価値を見いだせる所もあるのではないでしょうか。

彼にけなされた時は、褒められている時、と理解なさってみてはいかがでしょう。もし、
「きみのような美しい女性はこの世にいないよ。きみは僕の女神だ。どこにも行かないで傍にいてほしい。その気持ちを込めてプレゼントを贈るよ」なんて、彼にメント向かって言われたらどのように振る舞いますか。

意外と「そんなに褒めても何もでないわよ」とか「急に何言い出すのよ」とか「心にもないこと言っちゃって・・・」などと照れ隠しに茶化してみたり、ゴマ化したりして、彼の真剣な眼差しにたじろいでしまうかもしれませんよ。

つまり、褒めることにも褒められることにも慣れていないのが、日本人の文化と言えるのかもしれません。けれど、心のキビや空気を憶測するきめ細やかさは、世界の男性から評価されているようですよ。

世界で結婚したいナンバー1の女性は日本人なのだそうです。そして、ワースト1はアメリカ人女性なのだそうです。なぜならば、言葉で態度で愛情表現を求め、男性を立てることを知らず、自己中心的なお姫様のように振る舞う女性がアメリカ人に・・・男性はうんざりする・・・ということらしいのです。

ですから、オレンジ様は彼にとってナンバー1の女性なのでしょうね。
アメリカ人女性のように、好き勝手に振る舞い、気分よく過ごせるなんて、うらやましいように見えますが・・・実際には、男性に逃げられ・・・失恋の痛手を被りかねない。望まぬ結果を引き寄せる、序奏にすぎないのかもしれません。

オレンジ様は彼に必要とされ、喜ばれていることを自負なさってくださいね。けれど、ご自分の悲しい思いは伝えても良いのではないでしょうか。
「プレゼントの箱をほうり投げられたから、イヤイヤくれたように感じられて、とても寂しい気分になってしまったわ」と。
男性は言われないとわからない所がありますから、優しく伝えて関係の改善を図ってみてはいかがでしょう。

オレンジさまの痛みを彼が気付いてくれますよう陰ながら応援しております。

山本梨花子