幸せのために〜恋愛に何を求めていますか?

こんにちは。

いつもありがとうございます。

さて、恋愛の悩みは永遠のテーマではありますが、

恋愛を通して、人は自分のことを良く知ることが出来るとも思います。

恋愛というのは、その人の期待、夢、幻想、欲求などが、かなり容赦なく盛り込まれるもの

だからです。

ですが、お互いは違う人間ですので、恋愛に期待するものがお互い違っているという現実は、

もちろん普通のことなのです。

自分は、相手は、実はこういうことを大事にしていて、何を相手に与えたくて、

何を自分に与えられたいと思っているのか? 

というような話し合いを、まず恋愛の途中ですることはないでしょう。

なんとなく、とか、空気を読んで、とか

あるいは、自分がそうされてみて嫌だったとか、相手が不機嫌になった、など

ほぼやってみてわかることがほとんどですし、

相手が自分の期待通りにふるまわないと、とたんに、相手は自分に気持ちがない、、

と受け取る方もいます。

でも、考えてみたらわかるのですが、相手がぴったり自分の期待通りに

ふるまってくれる、などということは至難の業です。

恋愛初期でこそ、相手のニーズを読み取ろうとお互い努力するので、

それなりになんとかなったりしますが、

少し慣れてくると、相手が自分のニーズ通りに振る舞わないと、

怒りを感じたりするようにもなります。

しかも、

「自分はこういうニーズを持っているけれど、いちいち言わないから、

あなたはをそれを読み取って私を満たすように振る舞ってね」

という期待が暗にあったりします。

いや、無理でしょう?

例えば、恋愛において求める関係性もそれぞれ違います。

過去の親子関係の傷を癒すための疑似親子みたいな関係をやりたい人もいれば、

エロティックな男女関係重視の人もいれば、ライトな友達に近い関係を作りたい人もいます。

自分が一人っ子だった人と、兄弟姉妹のどこにいたかによっても、相性があったりします。

依存的なのか、自立していたいのか、与えたいのか、もらいたいのか、

相手に合わせたいのか、合わせてもらいたいのか、などなど、

数限りないニーズを相手に言わなくても、

最初からぴったりはまる、ということはほぼありません。

ですから、試行錯誤は当たり前ですし、失敗はつきものです。

コミュニケーションせずに、相手のことを理解できることもありません。

恋愛で最初からうまく行くはず、と思っている人は、

すごく高度なことを、成立させようとしているのです。

ですから、試行錯誤はあって当たり前です。

一回や二回の失敗で致命的な失敗だと思いこんだりしなくていいのです。

それは、あ〜、自分や相手のことがこれで少しわかった、経験の収穫があった、

というだけのことです。

自分は、相手はどんな人間なのか、何が喜びで、何が嫌なのか、

少しずつ知っていけばいいですし、知ってから、感覚がやっぱり違うということもあります。

このあたりは、お互いコミュニケーションしてこそわかることなので、占いで短縮するのは

まったくおすすめできません。わからないなら、相手に直接きいてくださいね。

それに、相手から振られても、自分がだめだと思う必要もありません。

それは求めているものがたまたま違う、というだけかもしれません。

あと、相手が求めているものをくれなかったとしても、実は傷付く必要すらありません。

期待していたのは自分です。相手が期待通りに振る舞う義務も、実はないからです。

相手が自分の思うような人ではなかった、、、ということに対する怒り、というのは

実に不当な怒りです。本当は、その怒りは親に対しての感情の可能性があります。

恋愛は、すべての、自分が幸せになるための理想的な幻想、を相手に投影しがちなので、

がっかりする度合いも強くなりがちです。

過去の傷を刺激して浮き上がらせることもあります。

でも、本当は相手はあなたの幻想ではなく、ひとりの生身の人間なのです。

自分の幻想を投影するのは、実は愛でもなんでもありません。

相手を生身の人間として理解し、愛していくという作業は、地味な積み重ねです。

恋愛相手は、自分を幸せにしてくれる道具 のように思っている人は、

おそらく、相手を愛することはできないでしょう。

相手のことをひとりの人間として、尊重できますか?

相手にも相手の好みや選択の自由があり、それが自分と一致してなくても本来よいわけです。

もしも恋愛でがっかりしているなら、自分が何か過度に相手に期待をしていなかったのか

見直してみるのもよいと思います。

恋愛ではいろいろなことが起きます。

でもうまくいっても、いかなくても、色々なことを教えてくれる、

素晴しい体験だと思います。