つまり、女性たちは、子供の頃に家の中で垣間見た光景が脳裏をかすめるからではないでしょうか。
父親に抗議したり、意見する母親の姿をです。
一家の大黒柱の父親に意見してみても、一蹴されておわり、まともに取り合ってもらえずに引き下がっていた姿をです。
知らず知らずのうちに無意識に潜在意識に男尊女子の呪縛が息づいているのかもしれません。けれども、両親の世代からは様変わりしていて、女性の権利が浸透してきているはずです。その権利は、相手から授けられるものではなく、自分から主張して勝ち取らなければ行使できないものなのです。
彼に言わずして理解されたり、関係が良好になるものではない、ということ。あるいは、彼が女性の望む居心地の良い関係性をカノジョのために築いてはくれない、ということです。
彼は、自分が望む居心地の良い関係性を築こうとし、女性は自分が望む居心地の良い関係性を彼に築いてもらいたい、察してほしいと考える、そのギャップが恋人関係の争いの原因なのではないかと思うわけです。
「彼に尽くしている」、「彼のことを考えてあわせてきた」、と思う女性は少なくないはずですが、実際は、彼に尽くすことで、彼から愛されたり彼から手厚く扱われることを期待する気持ちであり、自分への見返りから発生している行動だから、「彼からのお返しがないことに落胆し、苛立つ」わけです。
彼からすれば、いらぬお節介で、さほどの事と有難みを感じていない、だから、お返しがないのかもしれません。
つづく・・・